第24回の感想
この日は福岡市科学館で開催された「未来デザインネクスト」へ行った。
講演会の概要やらについては割愛する。
まず、菅俊一さんの講演を大ざっぱにまとめると、創造には必ずしも特別な才能が必要ではないことと、
ただしそれには適切なトレーニングを経なければ身につかないことを中心に話していた。
次は細かいところの感想へ。
観察をするにも枠組みを作ったり適切なレベルの着眼点を持つことで観察のレベルが上がる、ってのは確かにそうだよなあ。ゴール設定やらは何も観察に限った話ではないけども。
ただ、適切なレベルの着眼点の話は、それを設定することで手を動かせるようになるって点ではクオリティを上げるだけの話では収まらないって意味でちょっと別物かなあ。
分析レベルの話だと、観察事象から見つけた違和感(それもできるだけ普遍的な特徴を取り出す作業をした上で)と知っとることとの見えない関係性を言語化して結びつけていくって話に「ほーん」ってなったなあ。
普通は決められた項目や関連した事柄で評価していくけど、創造性を発揮するにはそこを意識せにゃそらあかんよな。
じゃあどうやってやるんだってなるけど、そこは日頃から出力しとくこととひたすら数頼みなんだと。
菅さんの講演はそんな感じ。
その次に行われた「クリエイティブの出発点と観察」では、デザインと社会的問題に関する話が興味深かったなあ。
結果として社会的問題を解決したってデザインの仕方ちゃうくて、社会的問題の解決を狙いにいってるデザインをムズいけどやっていかなあかんよなあ。
全体を通して、これからはMBAよりMFAとか、アスリート展で「驚異の部屋」(クンストカンマーを意識して?現代の錬金術的立場と考えてるのか?)が使われてたり、自然の観察が最良の師的なダ・ヴィンチっぽい考え方やらアートとの接点が多く見られたのも面白かったなあ。
以上!